きっかけは知人の紹介です。北海道出身なのですが、以前兵庫県で農業に従事していました。行政書士の資格を持っていることから転職先として行政書士事務所を考えていたところ、農業へ導いてくれた恩人が、「資格を活かせるいい会社がある」と紹介してくれたのが今の会社です。
私は前職が農協だったので、農業に強い税理士になりたいと思っていたんです。当時は簿記2級の資格を取得して、転職先を探していたところでした。その時この会社の存在を知って連絡をしてみたところ、代表からすぐ連絡があって会うことになり、面談後は他社の履歴書を書く間もないくらいすぐに連絡があって、あっという間に採用が決まりました。
小甲 祐矢さん
田中 敏也さん
小甲さん:私は社内で会計データの入力をしています。顧客とメールや電話、時にはLINEで連絡を取り合うこともあります。
田中さん:うちの会社は内勤と外勤に分かれて仕事をしています。私は外勤、小甲は基本内勤ですが外勤もあります。
小甲さん:そう、私は内勤なので基本的に外に出ることはなくて、日々データ入力。年末調整や確定申告が近くなると、当然ながら業務が増えてきて忙しくなりますね。あとはクライアントごとの決算時期の前も忙しいです。
田中さん:私は外に出ることがメインの仕事です。月次監査でお客さまのところへ出向き、正しい帳簿を作るということが根幹の業務です。付随して、経営相談や納税予測をすることもあれば、経営改善に向けた助言を行うこともあります。
私は管理職に就いているので、社内の業務の進行状況を確認したり、業務分担の指示やチェックをしたりといった管理業務もしています。うちの業界は年間のスケジュールがはっきりしているので、進行がうまくいっているかどうかのチェックも大事な仕事です。
小甲さん:内勤なので顧客との直接的なエピソードはそれほどないのですが、先日訪問先で印象に残ることがありました。訪ねたのは羊蹄山の麓にある農業者さんだったんですが、景色がすごくきれいで、雄大で。行ってみて「こんな倉庫があるんだ、こんな農業機械があるんだ」と、新しい気づきがたくさんありました。一度現地へ行ってみるとイメージが湧いて、そのあとの仕事もやりやすくなりましたね。
田中さん:一番印象に残っていることは、確定申告一カ月前というタイミングで急に依頼を受けた案件です。先方の担当者は40年位自分で税務処理をしてきたのですが、病気になってできなくなったのでやってほしいという話で、既存顧客の紹介だったので断れない案件でした。
私ともう一人の職員で、仕訳帳作成と申告書作成を分担してなんとか無事にやり遂げて。大変でしたが、そのお客さまから非常に感謝されたのが本当にうれしかったです。
小甲さん:先日、うちの会社で開催した農業者さんとの交流会もよかったですね。業務のやり取りはしていてもお会いするのは初めてというお客さまが多く、じっくり話ができるいい機会でした。
田中さん:私は外に出る立場なので日々顧客と会いますが、内勤の人はなかなか会えないのでいい機会でしたね。農業者さんからも「違う地域の農業者さんと触れ合う機会はなかったのでよかった」という声を多くいただき、ありがたかったです。
交流会の様子
小甲さん:忘年会、繁忙期の打ち上げ、あとはリレーマラソンですね。1人2kmずつで42.195kmを走るというマラソンイベントで、9月にやりました。有志で参加を募り、今年で3回目です。
田中さん:あと、歓迎ランチ会もありますね。パートさんは夜に集まりにくいので、われわれは歓迎会を昼にやるんです。農業体験なども行きますね。
小甲さん:以前は田植えと稲刈りの体験も行きましたね。確か3年間くらい。さくらんぼ狩り体験も。毎年行くところをみんなで決めて行っています。今度、酪農体験とかもやりたいです。
田中さん:酪農体験、数年前行った!でもまた行きたいですね。従業員の家族や子供も来て喜んでいました。うちの会社は、農業体験のほか忘年会なども従業員に「ご家族もどうですか」って声をかけて、希望者が参加できるようにしているんです。
小甲さん:この間、子どもと柔道をやっていましたよね(笑)
いつも子供が10人くらい集まります。みんな仲良いですよね。
小甲さん:うちの会社は朝10時の朝礼になるべく参加ということ以外、朝8時から夜8時までの間、好きな時に8時間働けばよいというルールです。途中で抜けて夜戻ってくるのもあり。税理士の勉強をしたい人や、子育て中の人が働きやすい環境です。
田中さん:在宅子連れ出勤という制度もあります。よその会計事務所出身の方で、出産を機に退職した特に優秀な方を3名採用したんですが、在宅で業務に就いてもらっています。
産休や育休も当然ありますし、何よりうちの代表自身、子供が病気の時に在宅で仕事をするくらいなので、働きたい子育て世代にやさしい会社です。
小甲さん:まず、人と話をすることが好きな人。あとはタフな人というか、へこたれず立ち上がる人で、まわりのみんなと仲良くできる人です。
田中さん:必ずしも税理士や会計士志望でなくてもよく、それよりもコミュニケーションを取れて人の役に立ちたいと思う人。あとは自分のキャリアプランや考えがある人です。
小甲さん:数字を見ることができるのは大事ですけど、特にうちは農業者さん相手ということもあり、人間味のある人のほうがよいですね。人の役に立ちたいというキャラクターが重要。
田中さん:資格や学歴よりも、人間味があって自分のやりたいことがしっかりしている人のほうが仕事をしやすい環境です。
(インタビューは2019年に行いました)